瀬戸内支部特別講習会の報告
瀬戸内支部長 大林直弘
11月20日(日)に開催いたしました、瀬戸内支部の第一回特別講習会についてのご報告を致します。講師に本部指導理事 総務部長の木下敦夫先生お招きして、岡山市の京山公民館会議室において開催しました。
2016年4月に瀬戸内支部を立ち上げてから第一回目となる特別講習会ですが、支部長以外の支部員は、全員が地方支部で経絡治療を学び始めた者であり、本部での指導を受けたことが無いため、今回は東洋はり医学会が推進する経絡治療の基本的な考え方を中心にご指導を頂いた。
まず講師講演として「学よりも術を」と題し、手の感覚を大切に育てること等のお話を頂いた。臨床面に関しては、重点的に診るべき切経のポイントや適応側判定の材料として診るべきポイントなど、即臨床に役立てることのできる具体的なことを示して頂いた。
休憩ののち、基本刺鍼の時間とした。講師のお手本と、それにならい支部員が講師へ基本刺鍼をおこない、個別の課題を指導して頂いた。昼食後、講師による経絡治療として、模擬患者を数名台に上げ、まずは講師主導で治療の手本を見せていただいた。
その際、切経・腹診・脉診については支部員もその都度確認をさせていただき、診察のポイントや刺鍼前後の変化をしっかりと教わることができた。後半は通常の小里方式へと移行し、支部員の刺鍼によって変化したポイントを解説していただきました。刺鍼による変化の捉え方が曖昧であったところ、この時間は中でも有意義であったと思う。
最後に質問会の時間とし、事前質問も含めて様々な疑問や質問にお答えいただき、1時間があっという間であった。支部を立ち上げて間もなくまだ人数が少ないため、参加支部員にとってはそれぞれに濃い指導を頂けたのではないかと思う。講習会の運営についてはまだまだ拙いところが多々あって反省しきりのところであるが、ひとまず無事に特別講習会を開催し終えたことで、今後の良き支部運営と学術向上を目指す気持ちがあらためて強くなった次第である。
タイムスケジュールは以下の通りです。
9:45 講師会場到着
10:00~ 講習会開始。講師紹介と会員自己紹介。
10:10~11:10 講師講演「学よりも術を」
11:15~12:15 基本刺鍼
12:15~13:15 昼食・休憩
13:15~16:15 講師による経絡治療の実際 (適宜休憩)
16:15~16:45 質問会
16:50~ 閉会・片付け
17:00 退出