第49回海外支部特別講習会(フロリダ)の報告

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 今回行われたフロリダ講習会は北米支部主催により平成28年11月10日(木)に指導者研修会(メインテーマ:脈診力の向上)、11月11日(金)から11月13日(日)までの3日間のフロリダ講習会(メインテーマ:五行別の体質と性格)で合計4日間に渡り行われました。会場はアメリカ合衆国フロリダ州オーランドにあるローゼンプラザホテルというホテルで開催しました。近くにはウォルト・ディズニーワールド、MGMスタジオ、オレンジ カウンティ コンベンションセンターなど、オーランドでも最も人気のある観光スポットがあり、客室数800を誇るリゾートホテルで行われました。

 講師として谷内副会長、中澤事務局長の2名が出講致しました。

北米支部・支部長 中野佐智子氏のご尽力により受講生20名と聴講生2名の計22名の参加者が有りました。また通訳者として中野佐智子氏(北米支部長)、小原美和香氏(スイス支部)の2名の方々にご協力を頂きました。

現地気候は1年を通して温暖で、現地滞在中最高気温は30℃程、最低気温は20℃程でした。4日間天候にも恵まれ、以下の日程通りに開催されました。

 

11月10日(木)

 指導者研修会 (7名参加)

 開会

 実技 1 (補瀉の手法):解説、実技

   (補法) 脉状に応じた補法 (鍼の深浅、角度、留める時間など)

        が出来るように研修する。

   (瀉法) 脉状に応じた瀉法 (鍼の深浅、角度、鍼の動かし方など)

        が出来るように研修する。

 実技2(証決定):解説、実技

   証決定後の刺鍼によって生じた体の変化を詳細に検証し、証や手技手法の適否

   が判断できるように研修する。

 実技3(取穴):解説、実技

   脉状に影響を及ぼす、生きて働いている経穴を探し求める研修とする。

 実技4(小里方式):実技解説、実技

   脉状の変化から刺鍼者に正確に指示を出すための研修とする。

 質疑応答、閉会

 

 フロリダ講習会 (聴講生も含め22名参加)

11月11日(金)・第1日目

 開講式         

  講義:証決定に繋がる五行別の体質と性格(谷内先生)

 復習講義

  1. 補法と瀉法 (中澤)
  2. 取穴:生きて働いている経穴に焦点をおく

     (太淵、尺沢、太白、復溜、陰谷、大陵、曲泉 (中澤)

  1. 脈診(六祖脈) (谷内)

 実技①・②・③ (各60分・内容は当日の復習講義に準ずる)

 質疑応答

 北米支部員ミィーティング

 

11月12日(土)・第2日目

 講義: 相生相克理論について(中澤)

 復習講義

  1. 基本刺鍼(脈診に沿った刺鍼)(谷内)
  2. 枯、堅、塵、和法 (谷内)
  3. 取穴:生きて働いている経穴に焦点をおく

    (太衝、陰陵泉、経渠、太谿、陽 池、豊隆、飛揚(中澤)

 実技④・⑤・⑥・⑦ (各60分・内容は当日の復習講義に準ずる)

 質疑応答

 懇親会

 

11月13日(日)・第3日目

 講義: 杉山三部書からの講義(谷内)

 復習講義

  1. 取穴(募穴)(谷内)
  2. 奇経、子午。鍉鍼とえん鍼の用途(中澤)

 実技⑧・⑨ (各90分・小里方式・初心者・中級上級者)

 質疑応答

 閉講式

 

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指導者研修会の感想

第11回国際指導者研修会と同一内容として「脈診力の向上」というテーマに沿って

世界同一内容に従った指導者講習会を一日行いました。

北米支部の参加者は第1回の海外講習会へ参加した事のあるベテランの方が多く、今回の指導者研修会内容に対して理解も早い方が多かった印象でした。その他、特に問題もなく無事に指導者研修会を終えることが出来ました。

 

フロリダ講習会の感想

参加者は初心者からベテランまで幅広い参加者構成で、今回の指導者研修会の参加者に聴講生を含め、合計22名と少なかったが、各班5名ずつの班となり、日本で行われる指導者研修会と同じ位の人数制でしたので、まさに「手から手への技術指導」が実践でき、マンツーマンで指導可能な講習会でした。内容も北米支部から依頼のあった「五行別の体質と性格」に準じた講義を3日間に渡り講義しました。3日間全体として実技では本会の統一見解に基づき基礎・基本を中心に又、テーマに沿った内容で各講師が実技指導を行いました。

講習生の中には敏感な方もいましたが、特に誤治等を起こす者も無く、無事に実技指導が終了しました。実技の合間をみては、各講師間で問題点等が無いか等の情報交換を密に行ないました。その結果、今回の様に無事に実技を終えることが出来たのではないかと感じました。

 

最後に閉講式の始めには谷内副会長と中澤から

北米支部からの経絡大への参加者が少ない昨今、来年開催の第22回経絡大学技術講座へ一人でも多くの北米支部の方の参加のお願いを切望して参りました。

また、閉講式最後に参加者全員による記念撮影を行い国民性もあってか、とても笑顔でにぎやかな講習会の最後となり、参加者への講師2人の経絡治療への熱意が少でも伝える事が出来れば幸いと感じました。

また、今回の講習会で会場等の準備をされたジナンさん、その他本会ホームページ「会員の声」の取材を快く受けて下さいましたゾイさん、ダンさん、マーティーさん、参加者の皆さん、最後にもちろん通訳者の中野佐智子さん、小原美和香さんに、

この場をお借りして、今回の講習会が成功裏に終えられた事に対する感謝の気持ちを申し上げさせて頂きたいと思います。

皆さん、ありがとうございました。

                                                  中澤 弘