埼玉・北支部合同支部会の報告
平成28年12月18日に本部より木下敦夫理事をお招きし、埼玉支部と北支部との合同支部会を開催しましたので、ご報告します。
会場 北浦和ターミナルビル (カルタ巣ホール第3会議室)
日程
10:00~10:30 来季に向けて埼玉支部活動に関するディスカッション
10:30~10:35 会務報告 支部長・総務・会計・学術・企画・録音 (その他)
10:35~10:45 埼玉支部員、北支部員自己紹介
10:45~10:49 五臓の色体立て読み表の唱和:脾 (赤澤)
10:49~10:55 3分間スピーチ (清水、石本)
10:55~11:20 症例発表: 「耳の病」 松本康寿 講評(木下・岡部)
11:20~11:50 講演 「補助療法の初歩」 (中原)
11:50~12:00 臨床よもやま話 (新井)
(昼休み)
13:00~13:45 基本刺鍼 「基本の補法・補中の瀉法」
13:45~14:30 奇経治療
(休憩)
14:40~ 15:40 「摸擬臨床1」
15:40~ 16:40 「摸擬臨床2」
*中級者向け証決定+小里方式+本治+標治法・補助療法
16:40~ 16:45 各班まとめ 「模擬臨床」の班長より
埼玉支部セミナー テーマ 「治療院成功のために」 講師 松本尚人
忘年会 庄や(北浦和西口)17:00~19:00
当日は冬でも日中は温かな気候に恵まれ、10時30分より埼玉支部員と北支部の先生方が合流し合同支部会を開始しました。 参加者は本部会員、支部出席の会友を含め埼玉支部14名、北支部6名です。
午前は座学
3分間スピーチという人前で話す練習。続いて埼玉支部 松本康寿氏による症例発表「耳の病」、講評は木下先生、岡部きさえ先生でした。 木下理事からは「いかに患者を継続治療につなげるか」との講評がありました。
そして講演、 中原誠策先生による演題「補助療法の初歩」がありました。午後の実技、奇経治療の修練にもつながる興味深い内容でした。
午後は実技
入会期の近いもの同士で班を組み、4班で実技を行いました。最初の実技は基本刺鍼 の修練、「基本の補法・補中の瀉法」
続いて奇経治療の修練。
最後が小里方式、模擬臨床です。「摸擬臨床1」 60分 「摸擬臨床2」 60分
その後、各班からの内容報告、まとめを行い、支部会日程は終了しました。
木下理事からは今回は正しい刺鍼を行うための指の作り方、押手の作り方など基本かつ具体的な指導を主にしていただきました。基本刺鍼は脉の変化、体の変化から治療の結果まで全てにわたり重要な技術ですので、その基本を指導していただいたことは支部の技術向上のために大変ありがたかったです。各支部員も熱心に指導を受けていました。
また陽経の脉の虚実の診方もご指導いただき、普段の脉診を再検討するきっかけになったようです。
例年にも増して参加者が熱心で有意義な支部会になったと思います。
また同日は 聴講生に向けた年4回シリーズの埼玉支部セミナーも開催されました。
テーマ 「治療院成功のために」 講師 松本尚人氏
セミナー冒頭の講義の内容は大変興味深いもので、後日、埼玉支部員でも講義の原稿を閲覧させていただきました。
参加者感想
- 4班 石本、清水、小堀、西條(敬称略)
基本刺鍼時、木下理事には全員の押手を確認していただきました。最初に机で押手を作り、そのあと宙に浮かし下面の状態を触ってチェックしました。修正を加えてもらい、この作業を繰り返し練習することで下面を閉じられる押手になるということです。ご指導いただきありがとうございました。
西條剛弘
切経での左右差の比較、押手の下面の作り方、腹診など、次の日からすぐに治療で意識出来るようなことが学べ、良かったです。
一條美紀
①満月状の押手をテーブルの上で作り、下面を閉じた押手を作る事。日々 この形を練習すれば ぴったりと閉じられた押手となり、良い脈をつくりやすいとのこと。②証を立てる時のコツは、ピンポイントで経の左右差の大きい処を見つけること。脈診力がなくても、間違いの少ない証を立てる事が出来、その証をもとに脈を見ていれば そのうちに脈診もできてくる。私が手間取っていたことを解決に導く策や治療法をアドバイスしていただきました。今後も精進していきたいと思います。ありがとうございました。
宮澤勇人
愁訴にあまり惑わされず、患者を切経して左右差を見る。特に皮膚の状態に注目する。ということ等を他の人に話しているのを横で聞いていて、改めて術者主導で治療をすすめる大切さを確認し直すことが出来ました。有難うございました。
小堀芳敬
木下先生のご指導についてですが 宮澤さんが発表されていましたが 押手の作り方等シンプルな表現で色々と 勉強になりました
清水竹美
木下先生の一言。陽経の邪について、こういうのをとってはダメなんだよなー中脈から上が強く、大きく打っている。正しくは、陽経の診どころから、さらに、指が離れる寸前の邪をみるようにということでした。
感想終わり
埼玉支部長 赤澤貴