第3回 函館支部・札幌中央支部合同特別講習会 報告
第3回となる函館支部・札幌中央支部合同による特別講習会を平成28年9月18日からの2日間、札幌市白石区の札幌市産業振興センターで開催いたしました。
本部より講師として、本部指導部部長の篠田豊先生、アシスタントに本部指導講師の松下睦子先生をお迎えして、両支部員13名、聴講生5名の計18名が参加しました。
『経絡治療の真髄に近づきたい』をテーマに、以下の日程で行いました。
1日目 9月18日(日)
11:30~11:40 開会式
11:40~12:30 篠田豊先生 講演「経絡治療の真髄に近づく方策」
12:30~13:30 昼食
13:30~14:10 症例発表
①「出産後のドケルバン病」・・鈴木淳史(札幌中央支部)
②「不妊治療」・・・・・・・・大平 真(札幌中央支部)
14:20~16:30 実技① 基本刺鍼
(補法と瀉法は塵、枯、堅、浮実、弦実)
~ 1日目終了 ~
18:00~20:00 懇親会(サッポロファクトリー内 ビアホール)
2日目 9月19日(月・敬老の日)
09:30~11:30 実技② 証決定
11:30~12:30 昼食
12:30~14:30 実技③ 小里方式
14:45~15:00 写真撮影
15:00~15:25 質問会
15:25~15:40 閉会式
まずは、函館支部長の宍戸先生による講師の篠田先生をお迎え出来た喜びと実りある研修にしましょうという期待とやる気で満ちたご挨拶でスタートいたしました。続いて、講演「経絡治療の真髄に近づく方策」では、篠田先生のこれまで歩んでこられたお話を交えながら、治療家としての心構えや、刺激治療では得られない、経絡治療の優位性についてお話をいただきました。
症例発表は、「出産後のドケルバン病」「不妊治療」の2例を行いました。共に、身体に負担をかけない経絡治療ならではの内容となり、証の検証、選穴、標治法などのアドバイスをいただきました。今後、ますます需要があるから、経絡治療家として対応出来る必要性があるとのお話でした。
実技では、本会の重要な本治法をしっかり確認すべく、基本となる補瀉の刺鍼の仕方・主訴に対する証決定・検脈を通じての検証について取り組みました。
実技①基本刺鍼では、補法・瀉法(補中の瀉法、浮実・弦実)を、一人一人が押手・刺手、左右圧、下圧、力の抜き方についてご指導いただきました。
実技②証決定では、四診法(望・聞・問・切)、腹診・脉診を通して証を決定する流れを確認し、それぞれのポイントを学びました。
実技③小里方式では、ご指導いただいたことに注意して、実際の治療さながら行い、検脉による検証で、改めて一鍼一鍼の影響や選穴の意義を教えられました。
篠田先生のご指導の合間も、指導理事の阿部孝先生、稲富先生、アシスタントの松下睦子先生にフォローをいただき、大変内容の濃い実技となりました。
最後の質問会も、この2日間、休憩中の篠田先生に座る暇を与えないほどの参加者からの絶え間ない質問・疑問にも丁寧に応えて下さいました。
一日目終了後の懇親会では、函館・札幌中央の支部員や聴講生と共に、美味しい地ビールや焼酎を飲みながらの楽しい時間となりました。
最後は、先生から私たちに激励の言葉をいただき、心を新たにいたしました。
今回の合同支部会では、本部をはじめ、講師の先生方、理事の先生方、各担当者、そして参加者のご協力をいただきました。あらためて感謝申し上げます。
学術はもちろん、準備・運営などにわたり多くの事を学ぶ機会となりました。最後に、感謝とさらなる精進をお誓いして、ご報告とさせていただきます。
記: 札幌中央支部長 松久一紀