鍼灸と共に生きていく

S・E 

9歳だった私には衝撃的な出来事でした。
肩車で上に乗った友達が変に落ちてしまったせいでもたげたまま、上げられなくなった私の首をたった1回の施術で治してくれたのが現在に至るまでずっと私の身体を治療してくださっている鍼灸師の先生でした。
その後、私は無資格でマッサージをしていましたが、当然のことながらずっと治療の限界を感じていました。それは、あの9歳の出来事(鍼でしか治らない)と知ってしまっていたからです。
そうやって、鍼灸師を目指し鍼灸学校に通い出しましたが、その間いろいろな先生、同級生の鍼灸を受けましたが、良くなることがなく、時に逆に悪化するようなことが多かったのです。
そして、国家試験間近の2月、9歳のあの時から治療を受け続けて初めて先生の手技を見せてもらうことが出来ました。その手はあまりにも芸術的でずっと見とれてしまいました。
そして何より「あんたには1~2分しか刺していないで!」その言葉は、9歳の時に受けたよりもっと衝撃的でした。
たった1~2分で、あの響きと効果!もうこの鍼しかない‼
それが、東洋はり医学会の鍼との出逢いでした。
その後、恩師に言われた言葉です。「あなたは鍼灸とともに生きていくひとだからね」そう、私はずっと東洋はり医学会の鍼で生かされ、そしてこれからはともに生きていく。
ともに生きていきたいと思います。