東洋はり医学会 なみはや支部 メモリー2018夏(啓蒙活動&支部例会)
なみはや支部 メモリー2018夏(啓蒙活動&支部例会)
なみはや支部は、2015年春に発足したばかりのまだまだ若い支部です。毎月第4日曜日に月一回の定例会を行っています。
会員は現在17名(男性10名、女性7名)。
開業している会員は8名。学生会員3名。と開業している会員以外の半数の会員は、勤めながら、学校に通いながらの勉強という現状です。
経絡治療に触れて、それほどの年月も重ねていないメンバーが多いので、主として、基本的な学習が中心となっています。
この会を主導し、実技・座学とも親身に熱心に教えてくださっている先生は、坂本先生と奥田先生。
何度も同じ質問をしても、優しく丁寧に、辛抱強く、粘り強く、繰り返し繰り返し教えてくださっています。
支部員全員、口にこそ出しませんが、お二人の先生にはとても感謝をしております。
お二人の先生を筆頭に、’和やか’がうりのなみはや支部はこれからも前進あるのみです。
トピックス1 ”未来のたまごに期待を込めて(啓蒙活動)”
去る8月9日、大阪府立北視覚支援学校にて行われた「平成30年度近盲研理療部会実技研修会」に、当支部から3名(坂本、奥田、酒見)が講師として出向しました。
近畿各盲学校10校から合計20名の理療科教職員が参加され、普段教壇に立つ先生方と臨床治療現場に立つ私達とが、意見を交わす貴重な機会に恵まれました。
教育の現場では年々厳しくなる鍼灸国家試験の対策に比重が置かれ、臨床的実技教育の時間が少なくなる傾向があるようです。
中でも、東洋医学、経絡治療についての実技はほとんどなされず、机上の空論となっている現状が見え隠れしました。
講習会では、経絡治療の実際をテーマに掲げて、以下のプログラムを実施しました。
- 座談、討論会
経絡治療の現状とニーズ、視覚障害者でも習得できる本会の技術の優秀性について。
- 治療デモンストレーション
経絡治療の実際、一連の流れを解説し実施。
- 実技研修
教育現場でも再現しうる実技3パターンの実践研修。
① 鍼・てい鍼を用いた補瀉の実際
② お灸を用いた補瀉の実際
③ 脉の診方と脉状の変化について
以上、限られた講習時間を存分に活かすべく、プログラムを実施してきました。
これを機に、参加された教員先生方の導きにより、不安と期待をもって鍼灸の道を志した視覚に障害をもつ学生が、一人でも多く開かれた東洋はり医学会の経絡治療の道へと歩まれることを心から望んでいます。
トピックス2 ”活気あふれる支部例会”
次に8月26日第4日曜日に行われた支部定例会の内容を以下にご紹介いたします。
≪8月支部例会≫
10:00 開会 点呼 綱領唱和 会務報告・連絡等
3分間スピーチ(支部員持ち回り)
臨床雑話(坂本・奥田)
10:30 講義 わかりやすい経絡治療 ~第9章「十二経絡および奇経の流注と経穴」~
11:20 講義 臓腑経絡学 ~「脾経」~
12:00 昼休憩(60分)
13:00 年間テーマ「治療家の身体づくり」について ~「肩甲帯の動き、運動についての話」(吉川)~
13:30 実技(2班に別れて)
基本刺鍼(60分)
※国際指導者研修会の申し送り実施。
脈状(浮沈・遅数・虚実)に応じた手法
14:40 小里方式(60分)
15:50 各班の報告
16:00 終了
なかでも支部員がいつも楽しみにしているのが、お二人の先生の臨床雑話。
内容は日頃の臨床例の話や、書籍の紹介など。支部員から質問が多く飛び出すコーナーです。
臨床現場で行われた治療の話は、すぐに持ち帰って、各自の臨床に役立てることができる、とても興味深い内容となっています。
この8月の支部例会では、いつもの例会とは少し趣の違った内容がありました。
姿勢の研究と題したお話です。
今年のなみはや支部の年間テーマ「治療家の身体づくり」に即し、支部会員からの積極的な話がありました。
報告者は、なみはや支部きっての切れ者、エースによるお話です。
また、実技では、10月の地方支部特別講習会で、より多くのものを吸収できるようにと、支部員全員が、いつにもまして真剣に取り組むことができたように思えます。
[10月7・8日なみはや支部特別講習会にて、谷内会長・中村副会長をお迎えして]
足かけ4年目のなみはや支部。
発足若いなみはや支部には勢いがあります。
少々恐れを知らないとこもありますが、それも若さの特権といえるでしょうか。
伸び盛りのなみはや支部は魅力満載です。
なみはや支部に興味のある方は聴講にいらしてください!
お問合せ先
支部長 酒見一弘
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