所沢支部 今氏国際部長を招聘して、海外の鍼灸事情をお伺いしました

平成30年12月16日、本年最後の定例支部会が終了しました。
今回の支部会には本部から今氏国際部長が来会され、講演と症例の講評及び実技指導をして頂きました。

時間経過に沿っての支部会の様子です。
9:55から点呼を兼ねた自己紹介を行い、10:00から今氏部長よりご挨拶、続けて綱領唱和、会務報告、本部会内容報告、五臓の色体たてよみ表の唱和と進行。
そのあと、山野氏による症例発表「爪甲剥離症」があり、赤尾関支部長と今氏部長に講評を頂きました。
所沢支部講習
11:00、今氏部長からは国際疾病分類(ICD-11)フィールドテストについてのお話と講演「海外の鍼灸事情」が行われました。
内容の概略は以下の通りです。
「東洋はり医学会は、今年で創立60周年を迎えようとしています。
本部例会、支部例会、わかりやすい経絡治療、経絡大が続けられてきたという事は本当にすごいことです。経絡治療を世界の果てまで伸ばそうとした福島弘道先生の情熱が成しえたと言えるものでしょう。
・現在、海外支部は12支部あります。大きく分けるとヨーロッパ支部、オセアニア、北米支部の3つです。
会員は本部会と海外支部だけでも300名を越えます。本部から講師を派遣しヨーロッパは年1回、オセアニアと北米は2年に1回の講習会が開かれています。
・ヨーロッパの鍼灸事情としては、フランスで鍼が打てるのは医師のみです。9年間医師の勉強をしてその後に5年かけて助産師の資格も取る必要があります。その後、大学で3年間鍼灸学の勉強をして臨床に1年かかります。日本はいかに楽かということです。
・持論ですが、経絡治療にとって病とは何か、鍼が効くということはどういうことかなど、当会でも鍼灸の基礎、基本を学ぶようにしていかなければならないと思います。・・・・・・・・。」
※以降、スペイン、ドイツ、アメリカ等についての鍼灸事情の話の後、鍼灸の世界標準においての中国と日本の関係についての話があり、
最後に、“東洋はり医学会は鍼灸に於いて重要な位置にあり、会員一人一人がそれを支えている”ということを確認して終了しました。
所沢支部 実技講習
午前中の11:40より来季の実技内容などについて意見交換を行いました。
午後は実技で、『標治法(ムノ治療)』と『模擬臨床』を行い、最後に反省会。

今氏部長から、支部会についての感想を頂きました。
「所沢の支部員は探求心が強く、活発に感じました。
講習プログラムの内容もしっかりしてて、模擬臨床の結果を全ての班が発表し、その場で質疑応答が為されています。
支部員同士が信頼しあってきちんと動いていることにも感心させられます。もっと早く来ればよかったと思います。
これからは若い人達も先輩方に習い、どんどん吸収してほしいです。所沢支部は先の明るい支部だと思います。」

そして・・・支部会終了後は忘年会が行われ、恒例のカラオケで盛り上がりました。所沢支部忘年会カラオケ

今回、本部の今氏部長に来て頂いて、東洋はり医学会が国際的にも活躍していることを感じ、励みになったのと、少し嬉しく、誇らしく感じました。
所沢支部は、支部会員や聴講生も多いので、国際的なお話はとても刺激になり、興味深く聴かせて頂いた次第です。
支部員同士が信頼しあい…とおほめの言葉を頂きましたが、
ここでは家族的な雰囲気の中、面倒見の良い古くからの会員が、経絡治療を身につけたい新しい会員を受け入れてくれます。
新しい会員は、安心して、わからないことは素直に聞いたり、自分の意見を言えたりします。
これは、赤尾関支部長を始め古くからの会員が、技術面指導面において、しっかりした基礎を築き上げてくれたからです。

所沢支部忘年会

脈診流経絡治療の基本を受け継げるよう、伝え守っていく所存ですので、これからも所沢支部を宜しくお願い致します。所沢支部 忘年会 集合写真

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