講習部の特徴
担任制度
3年間付き添うことで様々な面で講習生をサポートできるよう、担任制度を設けています。
責任担当制
講義状況の把握と実技の進行、実技内容の把握のため、担任とは別に責任者を設けています。
小里方式の実技修練法
東洋はり医学会の初代副会長、小里勝之先生による技術修練法です。3人以上で、患者役・指導者役・治療者役と役割を決めて刺鍼の練習を行います。
指導者役は、はりの深さやその動かし方、はりを抜くタイミングなど、色々な場面で指示をします。
治療者役は、その指示を受けた際のはり先の感覚その他、押手に感じた感覚を覚え、次にはりをする時や臨床の時に生かします。
患者役も、はりをされた感覚などを随時伝えます。
実際にはりを行い評価してもらうことで、鍼灸師一人ひとりの技術を向上させることができます。
講師入れ替え制度
各指導講師がどの学年でも指導ができるようにしています。講師のマンネリ化も防ぎます。
講習部 3年間の主な学習内容
普通部1年 講義と実技を行います
講義内容
- 経絡治療と気血営衛
- 陰陽五行論
- 経絡の概要と補瀉の概要
- 脉診の概要
- 五臓の色体表
- 脉診
- 病証
- 四診法
- 臓象論
- 病因論
実技
- 経絡治療体験
- 取穴:主要7穴を使用した取穴の仕方、陰経と陽経の五行穴並びに五要穴
- 脉診:基本的な脈の診方。切経の仕方や押手の構え方等
- 基本刺鍼:(瀉法は基本の瀉法)。補中の瀉法の手技
- 小里方式:証の立て方
- 標治法:補的散鍼、瀉的散鍼。ナソ治療、ムノ治療
- 補助療法:皮内鍼、円皮鍼。知熱灸、透熱灸の補瀉
- 症例発表と講評 他
普通部2年 講義と実技を行います
講義内容
- 証決定に於ける小里方式の意義と役割
- 実践、補瀉の実技解説
- 証決定
- 補瀉論
- 取穴の補瀉
- 治療法則
- 誤治の調整
- 補助療法
- 経絡治療のまとめ及び類別と展望 他
実技
- 取穴
- 基本刺鍼
- 小里方式
- 標治法・補助療法等
- 総合的な経絡治療 他
高等部 講演や症例発表も交え学習します
実技
- 基本の補法と瀉法の復習 速手刺しと和法
- 浮実と弦実(連動検脉を中心に)
- 塵・枯・堅
- 証決定
- 取穴 選穴
- ナソ、ムノの説明
- ナソ治療とムノ治療
- 補助療法の説明
- 奇経、子午、刺絡の実際
- 臨床に直結した小里方式(検脉者の対応)
- 臨床に直結した小里方式(模擬患者の対応)
- 臨床に直結した小里方式(その他の検診者の対応) 他