治療家を目指すなら、伝統鍼灸を体得しておきましょう!

年度の始まりの4月。国家資格を取得したばかりの鍼灸師たちは、就職して治療に追われているでしょう。
その一方、希望に胸躍らせて鍼灸師になったものの、どうやって診療したらよいか分からない、開業したいのに何から始めたらいいのか、と悩んでいる人たちも少なくないと思います。私もそうでした。

それでは、仕事として、自分の鍼灸の腕一つで、治療ができるようになるにはどうすればよいのでしょうか。
一般的には、鍼灸院に就職して臨床の経験を現場で積むか、治療法を学べる学会に入る事になると思います。
しかし現状、鍼灸師として治療院に就職して鍼灸を行えることはめったにありません。鍼灸専門で人を雇っている治療院は少ないからです。腹診の様子

応募して働ける治療院は、西洋医学的な治療を行う整骨やマッサージ中心の、ベッド数が多い所です。
これは、収支を考えた場合、ベッド数を多くして、機器を使用し、役割分担、流れ作業で効率を良くしなければならないからです。患者さんは治療効果があまりなくても、少し良くなって癒されれば、満足します。

しかし、そのまま働き続けていると、伝統鍼灸的な治療ができない鍼灸師になってしまいかねません。実際、治療院に来る患者さんは、ツボや経絡を使っての鍼灸治療は初めてという方が多いです。「マッサージしてもらって電気を当ててもらった後、痛い所に5,6本はりを刺してもらった」といった感じです。

陰陽と経絡人形鍼灸治療には、現代鍼灸と伝統鍼灸があり、伝統鍼灸には経絡治療(東洋医学に基づく)と中医鍼灸があります。
伝統鍼灸では、人間のからだは「気」で構成され、その変化によってからだの内部が機能していると考えられ、心身全体を1つのものとして見るという東洋医学の概念が根本にあります。パーツの集合体でからだをみる西洋医学とは基点が異なります。

治療家を目指すなら、伝統鍼灸を体得しておきましょう!
「東洋はり医学会」なら、伝統鍼灸である「経絡治療」の学理と技術がわかりやすく学べます!(佐藤)

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