臨床に役立つ刺鍼技術

4月本部会での高等部実技様子です。

実技テーマは「速手刺しと和法」

高等部となると補法と瀉法だけではなく実際の臨床で使える手技を指導してくれます。

速手刺しとは補法の際に使用するもので数脉に対する手法です。

例えば38.5度以上の高熱、精神不安定な時に「速く刺し、速く抜く」ことを心掛けます。

 

 

 

 

 

 

 

和法とは東洋はり医学会、独自の刺鍼技術で臨床でも活用する先生も多いです。

霊枢九鍼十二原に「按じて鍼を引く、是を内温と謂ふ。血散ずることを得ず、気泄るること得ざるなり」と記載されています。

補法でもなく瀉法でもなく滞っている気血を流して中和する目的があります。

例えば初診時に実の所見があれば瀉法をしていきます。

何回かそのような治療を続けていくと邪が少しずつとれてきて虚に変化することがあります。

その際に虚の中にわずかな実のような所見がある場合には、虚でもなく実でもない和法を使います。

※漢方薬の処方にも和法はあります。

 

 

 

 

 

 

 

和法は滞りを流し中和することで、冷えている箇所が温まりやすくなったり、身体がスッキリすることがあります。

和法の手技を学ぶことで治療の幅も広がり患者さん自身も変化を感じやすいと思います。

 

参考文献 わかりやすい経絡治療 福島弘道著

 

(平林)

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