「しょう」と「あかし」
鍼灸治療には証という考え方があります。証は身体の所見を総合的にみて判断する身体の状態を示す言葉です。証が決まることにより、治療方針が決まる為経絡治療に置いて大切な役割があります。専門学校などでは「しょう」と読むように教わることが多い様ですが、本会では「あかし」と言います。
辞書を引いてみると「しょう」と「あかし」の意味合いはほとんど同じですが、「しょう」には、「のちに明らかにする。証拠。」という意味合いがあり、「あかし」には、「ある事柄が確かであるよりどころを明らかにする。証明。」という意味が含まれている様です。
ちなみに証の旧字体は證と書きますが、もともと証と證は別の言葉として使われていた様です。證が現代の証の意味で使われ、証はいさめるという意味で使われていました。徐々に証が證に含まれていき、現代では證ではなく証が一般的に使われています。なんとも不可思議な話ですね。(塚本)
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